和声―理論と実習 (1)



和声―理論と実習 (1)
和声―理論と実習 (1)

商品カテゴリ:アート,建築,デザイン
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初めて和声を学ぶ人へ

和声の正しいつけ方、そして、和声全般について勉強していくとき、まず頭に浮かぶものに、和声学、いわゆる古典和声学という学問がある。この古典和声学というのは、古典的な意味での正しい和声のあり方がひとつのルールとして完成されたものだ。したがって、この古典和声学に従って忠実に和声をつけていくと、古典音楽として正しい和声の進行と音の列ができることになる。ここで気をつけてほしいのは、まず最初に古典和声学という和声の進行や音の進行のルールが先にあって、バッハやハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの古典音楽の巨匠たちは、そのルールにのっとって曲を書いたのではない、ということだ。それとは逆に、それらの巨匠たちの古典音楽がなぜ美しく聞こえるのか、なぜああいう風に響くのかということを、あとから分析してみたら、そのようなルールがあったという順序なのだ。要するに、古典和声学のルールというのは、いわゆるドイツ的な音を書くためのルールと理解すればよいだろう。皆さんが、古典和声学を勉強して、完全にそのルールにのっとって音楽を書くと、非常にドイツ的なクラシカルな音楽ができあがることになる。だが、皆さんが、この現代において、現代の歌、現代の音楽を作る場合、この古典和声学に完全にしばられる必要はない。むしろ、あまりに古典和声学のルール通りの音楽を作ると、現代の人の感性、および社会的な背景から遊離したものができあがるかもしれない。しかし、一方でこの古典和声学のルールというのは、音楽の美しさの普遍性を持っているものであるから、音楽の勉強の基礎、そして、ある程度の常識として、知っておく必要はあるわけだ。いってみれば、目立たない存在ではあっても、建築物の土台となる基礎工事のようなものだ。最終的にはその旋律に対し、どのような和声をつけていくかは、皆さん自身の感性が決めることだ。
作曲家を志す人は当たり前

和声は作曲を志す人は絶対身につけなくてはならない。規則がやかましいとか言う人は駄目だ。何も音楽を理解できてない。音楽家は勉強が好きじゃないと務まらないと思う。本来和声はレッスンなしで完璧に自分のものにするのは困難なのだ。よほど音感が鋭い人は別だが。
作曲を学ぶ人には必須

役に立たないという意見があがっているが、音楽について何もわかっていない人はそう感じるでしょう。しかし、日本の中でこれほど画期的に学べる本はないと思う。内容は多少難しいがこのシリーズ3冊をしっかりマスターすればかなりの和声技術がつく。残念なことに、ほとんどの人が1冊目で根気が続かず投げ出してしまう。使う人の根性が試される本だろう。
何の役にも立たない本

まず実際の芸術作品による例が一つもない。また、学習モデルとしてバッハ、モーツァルト、ベートーベンを挙げているが、三者は様式的に全く別ものであり、設定に無理がある。しかも、この本で示されている「お手本」は、彼らの作品とは似ても似つかない。いろいろと「規則」をあげているが、こんなものはこの本の中でしか通用しないものである。これを守っていたらまともな作品を書くことは不可能である。いったい何のために和声を学ぶのかという最も大切な視点が欠けている。星一つとしたが、本当は星なしが妥当である。
はじめの一歩

このシリーズは和声学を合理的に理解するために編まれた画期的な教科書で、本書はその第一巻です。音程と三和音に関する基本的な知識は最低限必要で、楽典的な知識を修めていることが理想的です。扱われている内容は、基本位置の三和音、カデンツの原理、第一転回、第二転回、属七の和音、属九の和音であり、最終的に、固定された調における基礎的な和声の原理と連結の技法、そしてドミナントについての基本的な知識が身に付きます。
難所は第一転回。課題の実施にあたり連続五度、連続八度のミスが出てきて、残念ながら自身でチェックして全てを正すことは困難です。教科書の解説自体は自習できるように工夫されているのですが、実施における経験的な知識は失敗して教師に指摘されることで初めて身に付く類のもので、レッスン無しにそれを正しく修得することは、ほとんど不可能です。作曲か楽理か音楽学の教師に師事するか、音大や普通大学の教育学部に潜り込んで講義を受けるか、とにかく先達に付いてアドヴァイスを受けながら学習することを強くお奨めします。
あと、実施を終えたら、実際にピアノで何度も試奏して下さい。こういう配置にするとこういう響きになる、という経験をたくさん積むことも、和声学を修めるにあたって重要なのです。習熟してくるとインナーヴォイスで正確に総譜を読むことも可能になり、次のステップに踏み出すための大きな布石にもなるでしょう。
蛇足ながら、良い実施とは、バランスの取れた響きでソプラノに自然かつ活発な動きがあるように工夫されたものです。例えば密集におけるバスと上三声、あるいは解離でもバスとソプラノの距離が極端に離れていたりするのは駄目ですし、低いバスに対する解離で、テノールとバスが三度で連続するのも重苦しい印象を与えて良くありません。一転を間に挟んで密集−解離の転換が可能ですから、ひとつの実施に拘らず、色々と工夫してみるとよいでしょう。



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